2023年4月6日
抗議文
緊急抗議行動参加の横浜市民一同
一、本日、横浜ノース・ドックに米揚陸艇部隊(13隻、280人)の常駐が開始された。管理業務を担当する5人と言われている。
私たちは、満腔の怒りをもって抗議し、直ちに新編配備そのものを中止するよう要求する。
一、本日は、県内10市議選、3市長選挙の公示日にあたる。また、県知事選挙、県議選挙、横浜市議選挙を含む3政令都市の議員選挙が終わったばかりでその疲れがまだ癒えぬ時である。私たちは、まず第一に、選挙戦に市民の関心と活動が集中しているまさにその時を狙って、市民の目を盗むように配備を開始したことに憤っている。もし、「日本の安全のため」というのなら、なぜ、堂々と旗を掲げて入ってこないのか。こうしたやり方そのものが、市民の不安と不信を高めている。
一、ノース・ドックへの米揚陸艇部隊配備は、日米安全保障協議委員会の「合意」全体を見ればわかるように、中国を敵として、日米同盟の「抑止力及び対処力を強化するため」、沖縄の第12海兵沿岸連隊への改編と連動し、南西諸島と結んだ日米軍事一体化を飛躍的に強化する一環である。したがって、ひとたび「台湾有事」となれば、横浜が「攻撃目標」にされ、市民の命と暮らしが台無しにされかねない。
こうした市民の命と暮らしを危険にさらす大事を、日米政府が一方的に決め、市民の目を盗んで推し進めるやり方は、地方自治、市民自治を破壊するもので、断じて許されない。
一、この間、横浜市と市会、市民は一体となってノース・ドックの早期全面返還を求めてきた。「横浜港の中心に位置し活力ある横浜のポテンシャルを有している」からだ。
しかも、ちょうど今、同じ横浜港に位置する山下ふ頭をどうするか、市挙げて議論をやっている最中である。そこに、突然降ってわいたように「ノース・ドックへの新編配備」が決定され、立ちはだかった。
私たちは、カジノを市民の力で止めることができた。かつて先輩たちはノース・ドックの手前で米軍戦車を止めた。
私たちは、誇りある横浜市民の名において、揚陸艇部隊の常駐開始に断固として抗議し、広範な市民の力を結集して配備を撤回させることを宣言する。
以上
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